離婚から始まった、私の“これから”の物語

離婚を考えているとき、あるいは突然切り出されたとき――
「この先どうなるんだろう」と、不安でいっぱいになりますよね。
私自身、かつてはその暗闇の中にいました。

でも、人生は何度でもやり直せる。
そして、自分のために生きる時間を取り戻すこともできるんです。

ここでは、私自身の経験をもとに、「離婚後の人生」とどう向き合ってきたのかをお話しします。
誰かの道しるべになることを願って。

離婚前の“ふつう”な日々

結婚生活は、もう25年を越えていました。
夫は長く単身赴任をしていて、私はその間、家を守りながら子どもたちを育ててきました。
家を建て、子どもも成長し、中学生のころには私も正社員として働けるようになりました。

コロナ禍をきっかけに、夫は在宅勤務が増え、家にいる時間が長くなりました。
でも、私の働き方はずっと外勤のまま。
それでも、家事全般は私の役目で、夫が手伝うことはありませんでした。

子育てが一段落すると、夫婦の会話はぐっと減り、まるで“空気のような関係”になっていました。
それでも、「熟年夫婦なんてこんなものよね」と自分に言い聞かせながら、日々を過ごしていました。

決意と恐れが混じったスタートライン

末の子どもの入社式の前日、夫から突然言われました。
「離婚したい」と。

これまで、大きなケンカをしたこともなく、淡々と過ごしてきた日々。
まさかこのタイミングで?――と、言葉が出ませんでした。
頭の中はぐちゃぐちゃで、心はパニック状態。

受け止めきれない気持ち、自分の何がいけなかったのかと責める気持ち、
逆に「なぜ私が?」という怒りや疑問、そしてこれからの生活や子どもたちのことへの不安…。
さまざまな感情が一気に押し寄せてきました。

──思えば私は、子どもの頃から転校を繰り返し、高校時代にはいじめも経験しました。
「人に嫌われないように生きること」こそが、生きやすさのコツだと学び、
自分の気持ちや不満を飲み込むクセが自然と身についてしまっていたのかもしれません。

夫とケンカをしなかったのは、ケンカを“避けてきた”から。
お互いに、本音をぶつけることなく時間が過ぎて、
気づけば取り戻せない距離ができてしまっていたのだと思います。

本当の離婚の原因、決定打が何だったのか――
正直、今もはっきりとはわかりません。
もしかしたら、他に好きな人ができたのかもしれない。
でも、それを知ったところで、過去には戻れないし、
お互いを傷つけ合うだけのような気がして、私は追及しませんでした。

泣いて、怒って、自分を責めて、また泣いて…。
そんな日々を繰り返しながら、少しずつ離婚という現実を受け入れていきました。

孤独と不安の中で模索した日々

離婚を受け入れてから、私はひたすら“学ぶ”ことに集中しました。
手続きの流れ、住宅や車の名義変更、年金、これからの生活設計…。
そして――どうでもいいはずなのに、夫のこれからの生活まで心配してしまっていました。

これまでずっと家計を管理してきたのは私。
だからこそ、夫が一人でちゃんとやっていけるのか気がかりで。
今思えば、離れていく相手への“大きなお世話”だったかもしれません。

弁護士には頼らず、ふたりで離婚の合意ができたこともあり、
私は自分で情報を集め、離婚協議書を作成する道を選びました。
最終的には、司法書士さんを通じて「公正証書」に。
これも、これからの人生を安心して歩むために必要なステップでした。

中でも一番大変だったのは、住宅ローンのある“家”の問題。
名義の変更、ローンの借り換え、残債の整理…。
銀行とのやり取りや書類の山に、何度も心が折れそうになりました。

そんなこんなを乗り越え、すべての手続きが終わったのは、
夫から離婚を告げられてから、ちょうど3か月後のことでした。

私は、一粒万倍日という「何かを始めるのに縁起がよい日」に、離婚届を提出しました。

これは終わりではなく、私の新しい人生の“始まり”だと信じたからです。

小さな一歩が人生を動かした

離婚を経て、新たな人生を歩み始めた私は、仕事に没頭しました。
ありがたいことに、これまで以上の成果も出せて、周囲からの評価も得られるようになりました。

けれど、ふとした瞬間に思い出して、心が折れそうになる日もあります。
なかでも一番つらかったのは、「どうしても自分を責めてしまう気持ち」でした。

怒りは相手に向けることができるけれど、
自分を責める気持ちは、じわじわと内側から自分を壊していきます。
今でも思い出すと、涙がこぼれそうになることがあります。

でも――
もう50代、だけど、まだ50代。
人生はまだ続いていくし、私は元気で、健康で、自由な時間を手に入れました。

これからの時間は、もう誰にも遠慮する必要がありません。
夫のことも、義父母のことも、もう考えなくていい。
これからの人生は、「私のためだけにある時間」なのです。

時間は有限で、お金にも代えられない。
だからこそ、きっとこれは“もっと私らしく生きるために、神様がくれた試練”だった――
そう思えるようになってきました。

そして私は、もう一度「書くこと」を始めました。

辛かったけれど、学んできたことは無駄じゃなかった。
きっと、同じような状況で悩んでいる人の役に立つ。
誰かの背中をそっと押せるような、そんなブログを作っていきたい。

私自身、誰にも相談できずに孤独を抱えていたからこそ、
知らない誰かとつながれる、安心できる場所を――
このブログで提供できたらいいな、と思うようになったのです。

同じように迷うあなたへ

「離婚後の人生」――
それは、離婚を考え始めた人や、突然離婚を切り出された人にとって、とても重くて不安な言葉かもしれません。

先の見えない真っ暗なトンネルに迷い込んだようで、
「これから、どうなってしまうんだろう」
そんな気持ちで胸がいっぱいになりますよね。

私も、かつてはそうでした。
明るい未来なんて、とても想像できなかった。
けれど今、あの頃の私に伝えたい言葉があります。

――大丈夫。
試練の先には、必ず明るい未来があります。

もちろん、備えることは大切です。
生活のこと、住まいのこと、お金のこと。
でも、なによりも大切なのは「前向きな気持ち」。

たとえ今は暗闇の中にいたとしても、
その気持ちさえ手放さなければ、必ず光は見えてきます。

このブログが、あなたの小さな光になりますように。
そして、あなたが「自分のための人生」を歩み始めるきっかけになりますように。

心から、そう願っています。


🌱こんな気持ち、ひとりで抱えていませんか?

「誰にも言えないけれど、苦しい」
「この先どうなるか不安でいっぱい」
「離婚後の生活が想像できない…」

そんなあなたへ――
かつて同じように悩んだ私が、そっとお話を聞きます。

気持ちを整理するための第一歩として、
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