パートナーとの関係に悩み、「もう無理かも…」と感じていませんか?
セックスレスは単なる体の問題ではなく、夫婦の心のすれ違いや信頼関係にも大きな影響を与える深刻な問題です。そして時に、それが離婚の原因になってしまうことも――。
この記事では、セックスレスがもたらす心と体の距離、離婚が成立するための条件、実際に認められた判例、そして具体的な離婚の進め方まで、やさしく丁寧に解説しています。
「本当にこのままでいいのかな?」
そんな思いを抱えている方の心が、少しでも軽くなりますように。
セックスレスとは?離婚につながる原因になる理由
セックスレスって、どういう状態のこと?
「セックスレス」という言葉、聞いたことはあっても、実際にどんな状態を指すのかはちょっと曖昧だったりしますよね。
これは、カップルや夫婦の間で、性的なふれあいや性交渉がまったく行われていない状態を指しています。でも、ただ体の関係がないというだけではなくて、お互いがそれをどう受け止めているかという気持ちの部分も、実はすごく関係しているんです。
一般的には「特別な事情がないのに、カップルが合意のうえで1ヶ月以上性交渉をしていない場合」は、セックスレスとみなされるそうです。
セックスレスの原因と夫婦関係への影響
セックスレスになると、体の距離だけでなく、心の距離まで広がってしまうことがあります。パートナーとのスキンシップが減ると、自然と会話も減ってしまったり、ちょっとしたことでも気持ちがすれ違いやすくなってしまったり…。よくある原因には、こんなことが挙げられます。
- 心の問題
-
お互いの信頼や愛情がちょっとずつ薄れてくると、体の関係にも影響が出ることがあります。
- 身体の変化
-
出産を経験したあとの身体の変化や、年齢を重ねることによる性欲の変化なども、自然な理由のひとつです。
- 暮らしのリズムの変化
-
仕事が忙しかったり、育児で毎日バタバタしていたりすると、なかなかゆっくり向き合う時間も取りづらくなりますよね。況は、単に肉体的な接触の欠如にとどまることなく、夫婦間のコミュニケーションや感情のつながりにも大きな影響を及ぼします。以下のような要因が一般的に見受けられます。
セックスレスが引き起こす心のズレ
セックスレスって、ただ体のふれあいがないだけじゃないんです。
夫婦のあいだにある心の距離まで、じわじわと広がってしまうこともあります。気づかないうちに会話が減って、なんとなく相手に対して冷たくなってしまったり…。そんな影響が積み重なっていくと、関係全体に影を落としてしまうこともあるんです。
たとえば、こんな変化が起きやすくなります。
- 夫婦間のコミュニケーションが減少し、感情的な距離が広がる。
- 一方が性交渉を求めているのに、もう一方が応じない場合、不満やストレスがたまる。
- 不満が原因で、不倫や風俗利用などの行動に繋がることもある。
実際、私の離婚の理由の一つでもあったと思います。

セックスレスを感じるタイミングとそのサイン
セックスレスだと感じるかどうかは、人それぞれの価値観によっても違ってきます。
たとえば、仕事がとても忙しい時期や、赤ちゃんのお世話に追われている時などは、「今は仕方ない」と思えることもありますよね。でも、そんな時期が長く続いたり、どちらかが「寂しい」と感じ始めた時――それがセックスレスのサインかもしれません。
特に次のような状況では、問題として意識されやすいです。
- 1か月以上、性交渉がない
- 一般的には1ヶ月以上セックスがない状態は、レスと判断されやすいと言われています。
- 気持ちがすれ違っている
- 片方は求めているのに、もう一方がそれに応じる気がない…そんな状態が続くと、心の距離もどんどん広がってしまいます。
セックスレスは、単に“体の関係がない”というだけの問題ではなく、お互いの心にまで影響してくるもの。だからこそ、少しでも気になることがあれば、そっと向き合ってみることが大切なんですね。
セックスレスが原因で離婚できる?法的条件をわかりやすく解説

夫婦のあいだでセックスレスが続くと、「このまま一緒にいる意味ってあるのかな…」と悩んでしまう方も多いですよね。
実際に、セックスレスがきっかけで離婚を考えるケースは少なくありません。でも、法律の世界では「離婚できる条件」がちゃんとあって、どんな場合でもすぐに認められるわけではないんです。
ここでは、セックスレスを理由に離婚が認められるための条件や、そうでないケースについて、わかりやすくお話ししていきますね。
離婚理由として認められやすいケース
まず、セックスレスが離婚理由として成立するには、いくつかのポイントがあります。
- 特別な事情がないこと
-
たとえば病気や精神的な事情など、やむを得ない理由がないのに、性的関係を持とうとしない場合、「婚姻関係を続けるのが難しい」と判断される可能性が高まります。
- 正当な理由がない長期間の性交渉の拒否
-
短期間のセックスレスなら改善の余地があると考えられますが、長期間にわたり性交渉がまったくない状態が続いていると、夫婦の絆がかなり損なわれていると見なされやすくなります。
- 夫婦関係がすでに破綻していると見なされること
-
ただ気持ちがすれ違っているだけではなく、コミュニケーションの欠如や長期的なレス状態があって、「もう夫婦として成り立っていない」と判断されることも重要な要素です。
離婚が認められにくいケースもある
とはいえ、セックスレスが原因でつらい思いをしていても、必ずしも離婚が認められるわけではありません。こんなケースでは、離婚が難しくなることもあります。
- 原因が自分自身にある場合
-
たとえば、精神的ストレスなどで自分がセックスを拒否している場合、「自分に責任がある」と判断されてしまうと、離婚の請求は通りづらくなることがあります。
- 相手が離婚に同意していない場合
-
一方的に「別れたい」と思っても、相手がその意思を持っていないと、話し合いや調停が必要になり、スムーズに進まないことも。場合によっては裁判に発展することもあるんです。
セックスレスによる離婚は、感情の問題だけでなく法律的にも慎重な判断が必要とされます。
だからこそ、まずは一人で抱え込まずに、パートナーとしっかり向き合うこと。そして必要に応じて専門家に相談することが、心の負担を減らしながら進める第一歩かもしれませんね。
セックスレスが離婚理由として認められた実例を紹介
「セックスレスが理由で離婚って、実際にあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
でも、裁判で実際に離婚が認められたケースはちゃんと存在していて、それぞれにいろんな背景があります。ここでは、いくつかの代表的な判例をご紹介しながら、どんなふうにセックスレスが法的に扱われたのかを見ていきましょう。
ケース1:夫側から離婚を求めたケース
このケースでは、夫婦のあいだで2年間まったく性行為がなかったことが問題となりました。
夫は「性の好みが合わない」として別居を提案し、妻のほうは逆に離婚と慰謝料を求めていました。裁判所は、この状況を「異常な夫婦関係」と判断し、夫婦関係を続けるのは難しいと認めて、離婚を許可。さらに350万円の慰謝料も支払うよう命じられました。
この判例は、セックスレスが法律上の“婚姻破綻”と認められる可能性があることを示す、ひとつの大きな例です。
ケース2:妻から離婚を求めたケース
こちらのケースでは、夫が不妊治療の途中で通院をやめてしまい、性交渉も拒むようになったことが背景にありました。さらに暴力や性格の不一致といった要因も重なり、妻は「もう一緒には暮らせない」として離婚を申し立てました。
裁判所は、妻がすでに夫に対する愛情を失っていること、今後も共同生活を続ける気持ちがないことを重く見て、離婚を認めました。このように、セックスレスに他の問題(暴力や信頼の欠如など)が加わると、より離婚が認められやすくなる傾向があります。
ケース3:セックスレスだけが原因だったケース
この判決では、性的な関係がまったくない状態が、夫婦の“心と体のつながり”を壊してしまう深刻な問題とされました。
「結婚生活において、性的関係はとても大切な要素」という考えのもと、裁判所はセックスレスそのものを重大な婚姻破綻の理由として認めました。
どんなことがわかる?判例からのヒント
こうした裁判例から、いくつかの大切なポイントが見えてきます。
結婚生活の「質」が重視される
ただ一緒にいるだけでなく、心や体のつながりがあるかどうかが問われるんですね。
証拠はとても大事
離婚を申し立てるときには、「実際にレスだった」「努力したけど改善しなかった」という証拠があると説得力が増します。
他の問題が絡むと、認められやすい
セックスレスだけでは弱い理由になることもありますが、暴力やモラハラ、不信感などが一緒にあると、離婚理由として認められる可能性が高まります。
実際の判例を知ることで、「自分のケースはどうなのかな?」と考えるヒントになるかもしれませんね。
セックスレスが原因の離婚で慰謝料は請求できる?条件と相場
「もう限界…」と感じて離婚を考えるほどセックスレスが深刻なとき、ふと気になるのが“慰謝料”のこと。
心に傷を負ってしまったぶん、少しでも正当に評価してもらいたい…そんなふうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、セックスレスを理由に離婚する場合でも、慰謝料が認められる可能性はあるんです。ただし、どんな場合でも必ずもらえるわけではなく、いくつかの条件や背景が関係してきます。
慰謝料が認められるのは、こんなケース
以下のような状況であれば、裁判でも慰謝料が認められることが多くなります。
- 正当な理由がないまま、長期間にわたって性交渉を拒否されていた場合
たとえば、特に病気や事情があるわけでもないのに、一方的に関係を断たれてしまったときなど。相手に明らかな責任があると判断されると、慰謝料請求の余地が出てきます。 - 夫婦関係が極端に悪化している場合
セックスレスが原因で、すでに夫婦としてのつながりがほとんどなくなってしまっている場合、その精神的なダメージを理由に慰謝料が認められることがあります。 - 不倫など、他の問題も関わっている場合
たとえば、相手が浮気をしていたことがセックスレスにつながっていたり、その裏で風俗を利用していたようなケースでは、相手の責任が重くなり、慰謝料が発生しやすくなります。

慰謝料の相場ってどれくらい?
気になる金額ですが、一般的には、セックスレスを理由とする離婚の慰謝料相場は50万円から200万円程度とされています。ただし、婚姻期間やセックスレスの期間、精神的苦痛の程度など、個別の事情によって金額は変動します。
具体的には、以下のようなポイントで金額が変わってきます。
- 結婚生活の長さ
- セックスレスの期間
- 精神的・身体的苦痛の度合い
たとえば、結婚して10年以上経っていて、セックスレスが何年も続いていた…そんなケースでは、慰謝料が高めに認められることもあります。や、結婚期間が長いほど、慰謝料が高額になる傾向があります。特に、一度も性交渉が行われなかった場合や、セックスレスが3年以上続いた場合は、慰謝料が特に高額になる可能性があります。
精神的なダメージも判断材料に
セックスレスによって心がすり減ってしまった…という場合も、しっかり評価されることがあります。
- うつ状態や気持ちの落ち込みが続いている
- パートナーから拒否され続けたことによる心の傷
- コミュニケーションが完全に断たれたことによる孤独感
こうした心への影響も、裁判や調停の場では大切な判断材料になるんですね。、その背後にある人間関係の悪化や精神的な苦痛も重要な評価基準とされるのです。
実際に慰謝料を請求するには?
慰謝料の請求には、きちんとした手続きが必要です。スムーズに進めるには、次のような流れが一般的です。
- まずは話し合いからスタート
感情的にならず、できるだけ冷静に話し合いを試みてみましょう。 - 合意できたら書面で残す
お互いに納得できた内容は、しっかりと文書にまとめておくことで後々のトラブルを防げます。 - 調停や裁判に進むことも
どうしても話し合いが難しい場合は、家庭裁判所での調停や裁判という方法も視野に入れましょう。このときは、証拠の準備がとても大切になります。
セックスレスという目には見えない問題に悩んできた方こそ、きちんと自分の気持ちに向き合い、適切な対応をとることが大切です。
慰謝料は「気持ちの整理」のひとつとして、前に進むための支えになることもあるんですよ。
セックスレスが原因で離婚を決めたときの進め方と手順
「もう一緒にはやっていけないかもしれない…」
そんなふうに感じてしまうほど、セックスレスがつらい場合もありますよね。離婚を選ぶのは決して簡単なことではありませんが、自分の心を守るために必要な選択になることもあります。
ここでは、セックスレスを理由に離婚を考えたときに、どのように進めていけばいいか、そのステップをご紹介していきます。
実際の手続きは個々の状況や地域によって異なる場合があります。具体的な手続きについては専門家に相談することをおすすめします。
ステップ1:自分の気持ちを整理してみる
まず最初にしてほしいのは、自分の心と向き合うこと。
「なぜ離婚したいのか」「セックスレスが自分にどう影響しているのか」などを、ノートなどに書き出してみると気持ちが少しずつ整理されてきます。
たとえばこんな視点から考えてみてください:
- 離婚を望む理由は何か
- セックスレスの期間や状況
- 相手に対して伝えたい気持ちや言葉
心の整理ができると、これからの選択肢が見えやすくなりますよ。


ステップ2:パートナーとの話し合い
気持ちがまとまったら、できるだけ穏やかに相手と話し合う場を持つことが大切です。
セックスレスについて話すのはとても繊細なこと。でも、勇気を出して向き合うことで、相手にも状況やあなたの想いが伝わることがあります。
このときは…
- 一方的に責めないこと
- 相手の気持ちにも耳を傾けること
を心がけてみてくださいね。お互いに理解しようとする姿勢が、話し合いの空気をやわらげてくれます。
ステップ3:専門家に相談する
もし話し合いがうまくいかない、相手が反発してくる…そんなときは専門家の力を借りることを考えてみてください。
特に、離婚や慰謝料については法律の知識も必要になってくるので、離婚問題に詳しい弁護士さんに相談するのがおすすめです。
法律的な手続きや必要な証拠などもアドバイスしてくれるので、冷静に進める手助けになりますよ。
ステップ4:離婚手続きの準備をする
離婚を進めると決めたら、次は具体的な準備です。
- 離婚協議書を作成する
お金のことや子どものことなど、後から揉めないためにもきちんと書面で取り決めておくのが安心です。 - 証拠を集めておく
セックスレスの状況を証明できるような記録(LINEのやりとりや、日記、通院履歴など)を残しておくと、話がこじれたときにも安心です。
ステップ5:調停や裁判という選択肢
相手との話し合いで折り合いがつかない場合は、家庭裁判所での離婚調停を申し立てるという方法があります。
中立的な立場の調停委員が入り、解決の糸口を一緒に探してくれます。
もしそれでも合意に至らなければ、最終的には裁判離婚という流れになります。ここでは法的な判断に基づいて、離婚が成立するかどうかが決められます。
自分の心を大切に。セックスレスと離婚に向き合うという選択
セックスレスは、とてもプライベートで繊細な問題です。
でも、それによって心がすり減り、夫婦関係が破綻してしまっているなら、離婚という選択も決して間違いではありません。
あなたの心と身体が幸せを感じられる未来のために、少しずつでも自分らしい一歩を踏み出してみてください。
この記事が、その決断を考えるヒントになれば幸いです。