夫との離婚が成立し、すべての手続きが終わってから、1年が経とうとしていたころのことです。
心では「もう区切りがついた」と思っていたし、生活のリズムも整い始めていました。なのに、なんとなくまだ、どこか、引っかかっているものがあるような気がしていました。
そんなとき、友人に誘われて、軽い気持ちで占いに行くことになりました。
占いなんて信じない私が、お金を払ってまで行くなんて、思ってもみませんでした。
何となく捻り出した相談ごと
せっかくお金を払ったんだから、何か相談しなきゃ──
慌てて思いついたのは、
- 持ち家のこと(広すぎて持て余している)
- 仕事のこと(地方に住みながらフルリモートで働いているけど、東京に行った方が効率がいいかも)
という2つでした。
内心、そこまで深刻な悩みでもないし、「こんな相談して意味あるのかな」なんて思いながら、半信半疑で占い師さんに話したのを覚えています。
すっと背中を押してくれた言葉
占い師さんの答えは、とてもシンプルなものでした。
「いろんなことが中途半端なのね。リセットした方がいいんじゃない?」
「家は持て余しているなら手放せばいいし、悩んでるなら東京に行ってみたらいい。」
──そして、ついでのように言われた、
「その長い髪も何とかならない?」
「伸ばすなら伸ばすでいいけど、一度切ってみたら?」
という言葉。
それを聞いた私は、翌日には長かった髪をあっさり切り、とりあえず、深く考えずにしばらく東京に行ってみよう、と思い動き始めたのです。

髪を切るなんて失恋の定番みたいだし、なんだか笑っちゃうけど、それもいいか!って思ったんですよね。
占いは未来を決めるものじゃない
占いで未来が決まるわけじゃない。
でも、
「何となく気になっていたこと」
「うまく言葉にできなかった迷い」
に対して、そっと背中を押してもらうことはできるんだ──
私はこのとき、そんなふうに感じました。
そして、新しい一歩を


髪を切り、東京へ引っ越すことを決め、少しずつ暮らしを変えていくうちに、いつしか、持ち家への執着も消えていました。
20年以上ここで暮らし、子供たちもここで大きくなった。
「子供たちの帰る場所を守らなければ」と思っていたけれど
それは、きっと、
自分が動き出すことを拒むための言い訳だったのかもしれない。
今はそう、静かに思えています。
やがて私は、広すぎる家を手放し、自分らしいコンパクトな暮らしへと舵を切ることになったのです。
あのときの占いは、
未来を決めるためじゃなく、
「もう動いていいよ」って、そっと背中を押してくれるきっかけでした。
迷って立ち止まっていた私に、
小さな灯りをともしてくれた気がします。
いま振り返っても、
あの日のあの一言に、私は救われたと思っています。
🌿もし、今あなたも立ち止まっているなら
この記事を読んで、
「なんとなく気持ちがわかるな」
「少し話してみたいな」
そう感じた方へ。
私は、オンラインで小さな相談サポートも行っています。
「一人で抱え込むのがつらいな」と思ったら、そっと覗いてみてくださいね。
無理な勧誘などは一切ありませんので、ご安心ください。